お迎え後のケアガイド
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それぞれの猫ちゃんの
特徴をご紹介
Scottish Fold スコティッシュフォールド
- 原産国
- スコットランド(イギリス)
- 毛種
- 短毛種・長毛種
特徴
スコティッシュフォールドは、がっしりした体格で長毛と短毛の二種類があります。丸い目と丸い顔に折れ曲がった耳が印象的な中型のセミコビータイプです。オスの体重は「4kg~6kg」、メスは「2.7kg~4kg」程度とされています。現在の研究でこの耳は偶然できた突然変異であるとされています。
スコティッシュフォールドは、腰を抜かしたような独特の座り方をすることがあります。スコ座りとも呼ばれる姿勢です。
飼い方
長毛タイプのスコティッシュフォールドは週に2~3回以上のブラッシングをしてあげないと、毛が絡まって毛玉になりやすく、また毛球症をおこしやすくなります。
短毛タイプは定期的なブラッシングやコーミングを行いましょう。また、折れ耳タイプでは耳掃除を丁寧に、折れ曲がっている部分にも行いましょう。
性格
スコティッシュフォールドは家庭的な性格で、子供や同居動物との相性も良く、環境の変化にもあまり動じません。賢く、好奇心が強く、遊び好きで、家族とともにいることを好みます。また鳴き声が小さいことも知られています。
気を付けたい病気
たった1頭の猫スージーを祖先とするスコティッシュフォールドは、
純血種として品種の歴史が浅く、近親交配が多くなされてきた歴史から、
遺伝性疾患が多く出ることが知られています。
スコティッシュフォールドで
非常によく報告されているのは「骨瘤(こつりゅう)」と呼ばれる軟骨のこぶで、
病名としては遺伝性骨軟骨異形成症と言います。
この病気は手足やしっぽの関節部の軟骨が瘤状に大きくなり、痛みと歩行困難を伴います。
折れ耳タイプの猫ちゃんに多く、禁忌とされている両親とも折れ耳で交配された子猫ちゃんの場合は発生する確率が非常に高くなります。
他にも関節に異常がおきやすく、後ろ足やしっぽが変形することがあります。
また、内臓疾患も起きやすいとされており、心肥大や腎臓障害などが知られています。
特に多発性嚢胞腎と呼ばれる腎臓疾患では発症すると治療の方法がないとされています。
遺伝性疾患では5~6歳までに発症するものが多くあるため、
日頃からよく観察し、発症した場合はなるべく早く動物病院を受診して、
進行を遅らせる、痛みを取り除くなど生活の質を落とさないようにしてあげたいものです。
Munchkin マンチカン
- 原産国
- アメリカ合衆国
- 毛種
- 短毛種・長毛種
特徴
マンチカンには短足だけでなく足の長い(ふつうの猫ちゃんくらい)タイプも多く存在し、短足のマンチカンは実は全体の2割程度とも言われています。
短足タイプでは、体長よりやや短めの長いしっぽを持ちます。小型のセミコビーで、オスは「3~4kg」、メスはオスより小さめです。マンチカンは作出の歴史において様々な猫ちゃんと交配されてきたため、容貌や毛色が非常に多彩です。
飼い方
マンチカンは小さい体ですが、足の長さにかかわらず、非常にパワフルでスピードに溢れています。遊ぶためのおもちゃやスペースは十分に用意してあげましょう。
一般の猫ちゃんに比べて、足が短い分だけ跳躍力が劣ります。短足タイプで体格の小さいマンチカンの場合は、キャットタワーの高さを低めに調整してあげましょう。
長毛タイプは週に2~3回、短毛タイプは定期的にブラッシングまたはコーミングをして、毛球症を防いであげましょう。
性格
マンチカンは大変、陽気で好奇心が強く、遊び好きです。人や同居の他のペットとも上手に接します。
気を付けたい病気
マンチカンは短足でありますが、ダックスフントのように極端に胴長ではないため、
脊椎についての問題は少ないとされています。
マンチカンは現在も雑種猫との交配が認められていることもあり、
先天性・後天性いずれの疾患も少ない丈夫な傾向があります。
一般的なマンチカンの寿命は10~13才程度とされていますが、
両親とも短足タイプである場合の短足の子猫ちゃんは、
原因不明の突然死で寿命が短い傾向があるとも伝えられています。
マンチカンは10才を越えた頃になると高齢期に入ります。
運動不足による肥満は糖尿病や、
マンチカンのように足の短い猫ちゃんではヘルニアの原因となることがあります。
高齢になるとどうしても運動量は落ちてしまいますので、
バランスの良い食事を適量に与えるよう注意しましょう。
高齢の猫ちゃんでは慢性腎不全が起こりやすいことが知られています。
水を多量に欲しがり、たくさんおしっこをする多飲多尿の症状があれば、
腎不全の可能性があります。
血液検査でわかりますので、気になったら動物病院を受診しましょう。